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「カウンセリングは効かない」は本当? 現役カウンセラーが解説

  • カウンセリング

効くカウンセリング、効かないカウンセリング

「カウンセリングは効かない」

そんな言葉を耳にしたことはありませんか? そうです。「聞くだけ」「アドバイスするだけ」のカウンセリングは効きません

 

なぜなら、あなたはいつも頭の中でぐるぐると考え続けている。自問自答を続けている。おなじことをずっとひとりでやっている。

聞くだけだったらAIにもできる。「共感しながら、批判せず聞いて」とプロンプトを出せば、ずっと聞いて、あなたの気持ちに共感し、優しい言葉をくれる。あるいは、あなたの悩みをきれいに整理して、アドバイスをくれる。

でも、そんなアドバイスは何度も聞いた。自分でもわかっている。頭ではじゅうぶんよくわかっている。でも、できない。でも、くるしい。そうではありませんか?

 

では、カウンセリングではなにをするのか?

ーーまったく新しい体験をします。ひとりではなく、ふたりで。

ーー安心して、あたたかな気持ちで。

ひとりでは怖くて感じられなかった感情。あなたが小さなころから「感じてはいけない」と押し込めてきた感情。「わがままはいけない」「甘えてはだめだ」と押し殺してきた気持ち。でも、ほんとうの大切な気持ち。

それをカウンセラーといっしょに、ゆっくり安心と安全の関係をつくりながら、見つけてあげます。感じ切ります。

 

あなたのなかにある大切な気持ちや感情を、見つけ出す

こう思ってはダメ。こうしないといけない。こうあらねばならない。こんなことを感じている私はだめだ。親がこうすることを期待している。配偶者や会社がこうすることを自分に求めている。

--人はそうやってほんとうの大切な気持ちを無視し、とじこめています。

でもそうしていると、もやもやしてきます。なんだかすっきりしない。正しいことをしているはずなのに、くるしい。まちがっていないはずなのに、涙が出る。

そんなときは、ここに来てください。あなたの中にあるどんな気持ちも、どんな感情も、かくれんぼうをしている大切なかわいい子どものように、いっしょに見つけ出し、やさしく受けとめ、認めてあげませんか?

それはたぶん、今まで誰ともしたことがないような体験だと思います。人の脳は、そんな新しいあたたかな体験を誰かといっしょにしたときに、初めて良い方向に変わります。新しい神経回路がつくられます。ほんとうのあなた、もっとあなたらしいあなた、自由でのびのび、生き生きとしたあなたに出会います。

すると、「ああ、もっとこうしていいんだ」「こうしたかったんだ」「これでいいんだ」と雲が晴れるように、新しい道が見えてきます。新しい見方が広がってきます。身体の緊張やこわばりがほぐれ、自分らしい道を進むことができます。

家族の悩みでも、恋愛の悩みでも、仕事の悩みでも、自分自身についての悩みでも、なんでもかまいません。漠然とした悩みでも、まとまっていなくても、どう言っていいかわからなくてもだいじょうぶ。

もう、ひとりで悩まなくてもだいじょうぶ。

 

TEXT by 臨床心理士&公認心理師 山藤 奈穂子​​

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