サマーブラックはどんな品種? 特徴と味わいを紹介!
- ぶどう園
サマーブラックは「黒いシャインマスカット」!?
サマーブラックという品種をご存知でしょうか。色は紫黒色。種はなく、大粒で美味しいぶどう品種です。その特徴はなんといってもその糖度。およそ20〜21度という高い糖度があります。シャインマスカットの糖度が15〜17度、巨峰でも18〜20度くらいですから、いかに糖度が高いかがわかります。
このサマーブラックは、「巨峰」と「トムソン・シードレス」という品種を交雑させて生まれた品種です。より大粒で、高品質で、種はなく、そして早熟であることを追求し、20世紀末に生まれたまだ新しいぶどう品種のひとつ。それだけに知名度はまださほど高くないかもしれませんが、とてもおいしいぶどうなんです。
見た目的には「小さめの巨峰」というイメージですが、食感に特徴があります。皮と果肉に独特の歯応えがあって、それが独特の魅力になっているんです。私たちやまふじぶどう園では、その食感からこのぶどうを「黒いシャインマスカット」と呼んでいるくらいなんですよ。そしてとにかく甘い!
この皮はシロップ煮にしても剥がれず、食感も残るので名物の「ぶどうパフェ」にも必ず入れている、最高の品種です。
サマーブラックは早くから食べられるのも魅力
また、サマーブラックの名の通り収穫は早め。巨峰より10日ほど早く熟すため、大体8月の初旬くらいには食べることができるようになります。早い時期から楽しむことができるのも、サマーブラックの魅力のひとつです。やまふじぶどう園にも植えられていて、一般に8月半ばくらいには食べられるようになります。
このぶどうはやや粒が落ちやすいので、梅雨の時期に行われる摘粒(粒を落とすこと)と呼ばれる作業では、実と実が互いに支え合うようにすることが大切です。そうすると、収穫時にはパンパンに膨れた、いかにもおいしそうなぶどうに仕上がります。黒々とした粒は、見た目にも実においしそう!
ただ、露地栽培なので完熟期の雨の量によっては皮が破裂してしまい、売り物にならないこともしばしば。割れやすく、病気に弱く、枝も折れやすいため栽培家泣かせ。経営的には難しい品種でもあるんですが、お客様からの指名も多い人気品種なので、しっかり守っていきたいと思っています
サマーブラックはワインになる?
ちなみにこのサマーブラック、ワインにしてもなかなかおいしいみたいです。やまふじぶどう園併設のホーライサンワイナリーでも、いつかサマーブラックのワインを造る日が来るかもしれませんね。皮ごと洗わずに食べられる、やまふじぶどう園のサマーブラック。実と皮の密着度が高いので、皮をむいて食べるのにはあまり向いていません。ぜひ一度、皮ごと食べるおいしさを味わってみてくださいね。
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サマーブラックの特徴
- 色:紫黒色
- 粒の大きさ:やや大きめ
- 種:なし
- 皮:皮ごと食べられる
- 糖度:20〜21度(とても甘い)
- 食べられる時期:平年8月上旬頃〜
※ぶどうはその年の気候によって収穫時期が大きく変わります。その時々でおいしい品種が皆様をお待ちしていますが、食べたい品種が決まっているという方は事前にお問い合わせください
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