ホーライサンワイナリー「あさっぱら2023」テイスティングレポート
- ワイン
ホーライサンワイナリー「あさっぱら 2023」とは?
みなさんは朝っぱらから飲んだことがあるだろうか。いや、ダメでしょう朝から飲んだら。と良識ある方からの良識あふれる言葉が聞こえてきそうだが、まあかたいこと言わず、たまにはいいじゃないですかと酒飲みを代表して私は言いたい。
私自身は正月あるいはリゾート地にいる場合のみ朝から飲んで良いというマイルールを制定している。箱根を代表するホテル・富士屋ホテルでは朝食のドリンクの選択肢にミモザ(シャンパーニュのオレンジジュース割り)がありますからね。あさっぱらから飲むのも、時と場合によってはとても良いものだ。(毎朝飲んじゃダメですよみなさん)
前置きが長くなったがホーライサンワイナリーの「あさっぱら」というワインを飲んだ。すごいネーミングだぜ。ヴィンテージは2023。品種はホーライサンワイナリーを象徴する品種のひとつであるマスカット・ベーリーAで、アルコール度数は9.5度だ。
ホーライサンワイナリー「あさっぱら 2023」を飲んでみた
非常に軽いマスカット・ベリーAで、注いでみるとチェリーのような甘ずっぱい果実を思わせる香りがしっかりと漂ってくる。それに対して色合いはやや濃いめで、ロゼとしてはもちろん、非常に軽い赤ワインとしても楽しめそうだ。
ロゼなので、まずはしっかり冷やしていただく。そこから少しずつ温度が上がっていくにつれて果実味がどんどん出てくるのが楽しい。同時に、アルコール度数が9.5度と軽く、非常にチャーミングな味わいであることでスイスイ杯が進んでしまう。あぶないワインだ。
聞けば2023年の富山はグレートヴィンテージだったのだそうだ。夏の暑さが病気を吹き飛ばし、健全なブドウがたくさん収穫できた年になった。その果実のリソースの良さが液体のなかにしっかり表現されている。
ホーライサンワイナリー「あさっぱら 2023」に合う料理は?
ロゼなので生ハムとかサーモンとか、色がピンクっぽいものはなんでもこいという感じがする。一方、伊豆・稲取あたりの名物である金目鯛の煮付けなんかも合いそうだ。あとはレンコンを入れてシャキシャキした食感をプラスし、甘辛いタレを絡めたつくねも合いそう。こっくり系の甘辛味付けにワインがフレッシュさを加えて、いくらでも飲めちゃいそうである。今すぐ行きたい、伊豆に。
休みに朝っぱらから旅に出る。電車にグラスを持ち込んで、流れる景色を眺めながら、今から訪ねる土地に想いを馳せながら「あさっぱら」を飲む。そんな楽しみ方も最高に楽しそうだ。人生には軽快なロゼがピッタリハマるタイミングがある。
長い人生、ときにはあさっぱらから飲む日があっても、きっといい。そんなときに思い出してもらいたいワインなのであった。
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