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凍ったぶどうを搾って造る甘口!「ほねぬき」ただいま仕込み中です

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凍ったぶどうで造る特別な甘口ワイン「ほねぬき」

ワインの世界には、凍結して水分の抜けたぶどうを搾って甘口ワインを造る手法があります。代表的なのは、カナダやドイツなどで造られる「アイスワイン」です。

ホーライサンワイナリーでは、夏に収穫したぶどうを冷凍倉庫で冷凍し、その後搾るという「クリオ・エクストラクション」という手法で、甘口のワインを造っています。

 

凍ったぶどうで甘口ワインを仕込む

 

ここ数年は仕込んでいなかったのですが、2025年、ひさしぶりにリリースが決まりました! ワイン名は「ほねぬき」。「今年は作らないの?」という質問を多くいただいていた、人気ワインのひとつです。

 

 

「ほねぬき」ただいま熟成中です!

 

使っているのは自園産のマスカット・ベーリーAに、定番ワインの「いつもの」のぶどうを作ってくれている石川県の契約農家さんのマスカット・ベーリーAを一部加えています。マスカット・ベーリーAはホーライサンワイナリーの赤のメイン品種。すべて2024年のぶどうを使っています。

 

先日、このワインの仕込みを行いました。カチコチに凍ったぶどうを太陽の光に当てて少し溶かし、ゆっくりと搾ります。外気温も、液温も低い状態での醸造となるので発酵はなかなか進みません。ふつうのワインと比較したら、倍以上の時間がかかる、いわば時間が造るワインです。

凍ったマスカット・ベーリーA

凍ったワインを搾るため、とても時間がかかります

 

現在は発酵が無事に終了し、タンクでボトリングまでの熟成期間を過ごしています。アルコール度数は8%。375ミリ入りのフロスト加工(すりガラスのような見た目)をしたボトルに詰めて、ゴールデンウィーク前後のリリースを予定しています。

 

暑い時期に収穫して凍らせ、寒い時期に搾る。この手間をかけないと造れない、特別な甘口ワイン。店頭に並ぶまではまだ少し時間がかかりますが、どうかお楽しみに!