ぶどう栽培家に聞いた! 「おいしいぶどう」を見分ける方法
- ぶどうコラム
スーパーで売っているぶどうの中からおいしいものを選ぶには?
スーパーで売っているぶどう、せっかくだからおいしいものを選びたいですよね。そこで、やまふじぶどう園の栽培担当・山藤猛に「おいしいぶどうの選び方」を聞きました。ぜひ、ぶどう選びの参考にしてくださいね!
おいしいぶどうを選ぶために、見るべきは「色」
さて、ぶどう選びのポイントはどこにあるのでしょうか。実は、いちばんのポイントは「色」なのです。
「ぶどうの場合、色と糖度が関係しています。濃いほうが糖度が高く、食味自体も良いケースが多い。なので、同じ品種で選ぶならば紫に見えるよりもより黒に近い色に見えるものを選ぶと、甘くておいしいものである可能性が高いと思います」(山藤猛、以下同)
同様に、赤ぶどうの場合であればピンク色よりもより赤く見えるもののほうが糖度が高い可能性があります。もちろん、品種によって色のつき方は違いますが、同じ品種の中で比較する場合に役にたつ判定法ですよね。たとえばスーパーに売られている巨峰が、いつもよりも黒々としているように感じる場合、それは「買い」かもしれません。
白ぶどうは「緑」より黄色っぽいもののほうが甘くておいしい!?
では白ぶどうの場合はどうでしょうか? 白ぶどうの皮は緑色ですが、緑色が濃いほうが良いのかといえば、実はまた違う基準があるんです。
「白ぶどうは、キレイな緑色をしているものが見栄えが良く、価格も高くなりがちなのですが、実は黄色みがかっているものがおいしいんです。逆に、発色のいいグリーンはまだ完熟していない可能性があります」
下写真のぶどうがなにかわかりますか? 実はこれ大人気のシャインマスカットなんです。緑というよりも黄色に近い色で、実はすごくおいしい状態です。
多くの白ぶどうは熟す過程で緑から黄色みがかった色へと皮の色が変化していきます。見た目には緑のほうがキレイですが、味という観点でいえば黄色みがかったほうがベターというのは驚きですよね。
そして、白ぶどうが完熟すると、ある“サイン”が現れるそうです。
「完熟したぶどうの表面にはあざのような黒っぽい斑点が出てくるんです。もしかしたら汚れとか、傷んでるように見えてしまうかもしれませんが、実はこれが最高においしいんです」
このような「実は最高の状態」のぶどうは、スーパーなどでは見切り品になっていたりします。もちろん、日持ちという観点では劣りますが、すぐに食べるのであれば安くておいしくて、一石二鳥状態。
おいしいぶどうを選ぼう!
果物も、野菜も、キレイなもののほうが評価されますし、価格も高くなりがち。カタチの良さももちろん大事ですが、おいしさの基準は別のところにもあることを知っておくと良さそうですし、フードロスの削減にもつながりますよね!
というわけで、スーパーでぶどうを選ぶときはぜひ“色”に着目してみてはいかがでしょうか?
そしてなんといっても“採れたて”のぶどうのおいしさは格別! ぜひぜひ、富山へお越しの際はやまふじぶどう園のぶどう摘み取り体験へお越しください!